ひきこもりが頑張ったんだけど。【完】

はやく始まって。
うるさい。
うるさい。
ウルサイ。
なんであんたらは静かにできねえんだ。
心の中で叫ぶ。
そんな叫び声に気づくわけがない人達に、嫌気がする。
ついこの間までは小学生だった奴らだ、人の迷惑なんて分かる訳がない。
そう自分に自分が言い聞かせる。

誰も注意をしない騒がしい教室内で、声が響いた。
「騒がしい。廊下まで響いている、静かにしろ」
廊下を歩いていた教師だろう。注意をすると、教室から出て行った。
突然の注意に教室内は静かになったが、それは数分だけのものだった。


……やっぱり、学ばない奴らだ。私は、そう思った。