「あの、先生、好きなところならどこでもいいんですか?」 水霧くんはいきなりこんなことをいいだした。 「ま、まあ、んでも、二つしか空いてないけどな、ははっ」 「…あの、俺希望があるんですけど…」 「希望?」 「はい」 「…ええ、と。…希望の席はどこだ?」 みっちーは不思議そうな顔をしながら、水霧くんをみていた。