好きになっちゃダメですか?



私は震えを抑えられなかった。
苦しい。呼吸が浅くなる。

『ちょ!絢!!』

加恋が体を支えてくれる。

『絢!っ!お前絢に何したんや!なんでこんなにアザだらけなんだよ!?』

『はぁ?こいつ鈍臭いしドジだからどっかで打ったんじゃないの?』

『アホか!身体中にあるんだぞ?どっかで打ったレベルじゃねぇんだよ!』

『も…いいから。それより…悠斗君は?』

『だぁかぁらぁ、行かせないんだって私が怒られるし。』

『はぁ…早く…早く連れてけや?』

『お願い。これ以上…裕二を怒らせないで。』

『うるさい!黙れ黙れ!』

『お前な、悠斗はどこやって言ってるだろ?いい加減殴るぞ?』

ブンッ

『裕二、ダメ!』

私は美咲の前に立った。

『絢!危ない!!』

『絢!避けろ!!』

私はギュッって目をつぶった。

バキッ!!

嫌な音がした。

ドタッ!!

誰か倒れた?

いつまでたっても衝撃は来なかった。

ゆっくりゆっくり目を開ける。