良夜「桜か…………。花言葉は…、“優美な女性”だったよね」


少し眠そうに呟いてる。


鈴佳「さすがだね、紅蓮は。………桜には“精神の美”っていう花言葉もあるよ」

他にも桜の種類によっても違うしね。

良夜「桜狼が花言葉をよく使うから自然と俺も覚えるからね」


…………私の大切な人が花言葉をよく使ってたから、私も花言葉を自然と使うようになった。

少しだけ俯くと、頭を優しく良夜に撫でられた。


良夜「…………PM10:00になるし、そろそろ行こっか」

鈴佳「そうだね」


私がベンチから立ち上がると同時に、さっきまでふざけてた梓と玲音も、桜を見てた千歳も真剣な顔で私を見た。