「優花急げ〜」
「わ、わかってる!」
陸人はもう終わったみたいで、暇そうにしてる。
あたしの髪のセット手伝って〜…
って無理だよね。
「優花、さっき匡毅から電話あったんだけど、
あと10分で着くってさ〜」
「え、うそでしょ!?
あと15分はかかるんだけど!」
「まじかよ!
お、俺なんか手伝えない?」
「あ、あの、髪巻ける?」
「出来るよ!」
「じゃ、じゃあ!昨日みたいに巻いてください!」
「了解しました〜」
た、助かったぁ…
よし、あたしはメイクに集中っと!
でも…間に合うかな…?
───ピンポーン
「あいつらもう来たのか!?
5分も早いじゃねーか!」
ほ、ほんとだよ!
でももうすぐ終わる!
「「終わった!」」
あ、
「「はもった」」
2回もはもったのが面白くて、あたし達は笑っていた。
あ、そんな場合じゃないよね?
真奈美と匡毅くんが待ってる!
「よし、優花!行くぞ!」
「うん!」

