大人のあなたと子どものあたし。











今は優花が晩飯を作っている






「〜〜…〜♪」






鼻歌なんか歌ってんぞ。


ご機嫌だな〜




てか、俺、今めっちゃ暇なんだけど




告白の言葉はもう決まってるし。

風呂は、飯食ってからじゃないといやだし
この時間テレビはなにもやってないし




あ〜、暇だよ〜。




あっ!いいこと思いついた!






「ゆーうかっ」






そう言って俺は抱きついた






「ぎゃっ!離れて!」




「やだ、離れない」




「離れてってば!
あ、もしかしてまだ眠いの?」






…え?


あ、俺は眠くなると甘えん坊になるらしい。


だからそれと勘違いして…






「もう眠くねーよ」




「あ、眠くないの?じゃあどうしたの?」




「暇だったから」




「それだけ?」






え?うん。


ん?なに?それだけって






「暇なくらいでくっつかないで。今すぐ離れて。」






…なんか怖いけど




でも、俺はそんなので負けない!






「やだ」




「いい加減離れて!離れないと刺すよ?」






…え。






「ごめんなさい…」




「よろしい」






こ、こえぇええ…


優花ちゃん怖いよ、ねぇ。




こりゃ、優花を怒らせちゃダメだね。


うん、勉強になりました!




いままでの女だったら、すげー喜んでたのに。