そのあと、あたし達は陸人の家へ向かった
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陸人の家の中まで入るのは初めてだなぁ
絶対きれいだよね
いや、意外と汚かったり?
と、いろいろ考えていた
どうやら陸人の部屋があるのは最上階らしい
最上階とか…お金持ちですか?
「…おじゃましますっ」
「どーぞー」
……きれい
すごい!ホテルなみにきれいだよ!
「汚いとか思った?
俺こう見えて綺麗好きだからな」
ははっと笑う陸人
どこに座ろうか迷ってると、
「ソファに座ってろ、お茶持ってくるから」
「あ、はい」
この高そうなソファに座れと!?
あ、あの…
座っていいの?
座っててって言ったからいいよね?
そうオドオドしてると
「座ってろって言ったのに」
「だ、だって…なんか高そう…」
「そんなに高くねーよ
だから気にすんな!ほら!」
「きゃっ!?」
いきなり引っ張られてあたしはソファに倒れた
「もう!びっくりしたじゃん!」
「ごめんごめん
こうでもしないと座んないかなーって思って」
笑いながら言わないでよ!
ほんとびっくりしたんだからね!?

