大人のあなたと子どものあたし。











着いたところは、すごくおしゃれだった


高そうだなぁ…






「俺のお気に入りの店!
ん〜、値段はちょっと高めだけどかなり美味い!」




「そうなんだぁ」






…なにこの人、


あたしが気にしてた事聞かれる前に

言っちゃったよ…




それほど女の人の気持ちがわかるのかな…?




はは…っ、なんか妬いちゃうな…






「どーした?」




「えっ?いや、なにも…?」




「そっか。
なんかあったら言えよ?」




「う、うん」






ほんと優しすぎ


それに、すぐ気付いちゃうよね




陸人には隠し事できないかな…




まぁいいや!切り替えていこう!






──────






「あぁ〜、美味しかったぁ」




「だろ!」






と、得意気に言う陸人






「でも、ちょっと高いのが痛いなぁ…」




「じゃあ、俺が奢ってやるよ」




「えっ!?いや、いいよ!」




「俺が誘ったんだし、奢らせろ」




「やだ!」






奢られるのだけはやだ!


例え彼氏であってもやだもん!






「俺も奢られるの嫌いだからわかるよ
でも今回は奢らせろ」




「…わかった」




「よし!」






あぁ、ほんと奢られるのやだよ〜




あっ!


いいこと思いついた!






「晩ご飯はあたしに作らせてね!」




「おう、頼むな」






やったーっ


今日は頑張っちゃうぞ、あたし!




とびっきり美味しいご飯作ってあげるよ!