「優花早く起きて!」




「やだ、まだ寝てるの…」




「もう!今何時だと思ってんの!?10時だよ!?」






時間を聞いて飛び起きた




10時って遅刻じゃん!


え、まって…






「なんで起こしてくれなかったの!」




「起こしましたー。優花が起きなかったんですー。」






いかにも、機嫌悪いです!みたいな顔で言う真奈美




うぅ〜…、ごめんね




実は昨日、

陸人が頭から離れなくて寝れなかったんだよね


なんか、ドキドキ…とかそんな感じがして




「ごめんね、真奈美」




「謝る暇があるならさっさと準備して」




「は、はい…」






真奈美怖いよ…


あ、あたしが悪いんだけどさ…?




そんなに怒んなくても、ねぇ?






「昨日何時に寝たの?」






えーっと、何時だっけ……






「覚えてない。気が付いたら寝てた」




「どうせ2時とかまで起きてたんでしょ?
陸人が頭から離れなくて困っちゃーう、みたいな」






ははっと笑って言った




真奈美さん、あなた何者ですか


なんかすごい人?偉い人?




図星だったからポカーンとしてたら






「まさか図星だった!?
えっ、すごい!あたしすごい!」






ええ、すごいですよ、あなた






「で、何?なんか言われたの?」




「な、ななな何でわかるの!?」




「え?あたし今日勘が冴えてる!
で、何て言われたの?」




「あ、あのね、土日どっちか空いてるって…聞かれたの」




「おお〜、で?返事は?」




「どっちも空いてるって言った」






あ、どうしよう…

思い出しただけでに、にやけちゃう…




慌てて口元を隠す






「ほう、そしたら?」




「…りょ、両方空けとけって//」




「もしかしたらお泊り!?」




「いや、わかんない」






お、お泊り…


そんなの考えてなかった