「優花、そろそろ変われって怒られた〜」
「あ、はーい」
「…なにニヤニヤしてんの?気持ち悪い。」
と、真奈美に言われ慌てて顔を隠すあたし。
ニヤニヤなんてしてないよね!?
ニヤニヤする理由なんてないし!
「あ〜、優花そんな陸人の事好きなんだねー」
「ち、違う!てか陸人に聞かれたらどうすんの!」
こんなこと聞かれたら誤解されちゃうじゃん!
『おい、優花?』
「はっ、はい!」
もう混乱してて、真奈美とケータイを交互に見た
どっちから聞こえてるかわかんなくなってきたよ…
真奈美せいだ…!
『誰が好きなんだ?』
「えっ!?」
『あれ、まさか俺?』
と、笑いながら言う陸人
なんでそうなるの!
あたしは、
「好きな人なんかいません!!」
『うるせぇ…
急にでかい声出すなよ』
「あ、ごめんね」
『あ、そーいや真奈美と泊まりなんだって?』
「そうだよ〜」
『俺も行きたい』
この人は何言っちゃってんだ…?
『って、だめか、こんなおっさんがいっちゃ』
ははっと笑った陸人
「あ!自分でおっさんって言った!」
遊園地に行った時はすごい怒られたなぁ
『は?うるせーよ。俺はおっさんじゃないから!』
この前の事を忘れてたのか、ムキになって言ってる。
あなたは子どもですか!
ムキになって言ってる姿を想像したら笑えてきた
うん、可愛い
こんな事言ったら怒られるんだろうな

