「よし、このまま俺ん家戻るか!」
「え?でも、お金払ってないよね?」
「あー、匡毅に払っといてもらうか。次なんか奢ればなんとかなるだろ」
ふふ、めっちゃテキトーじゃん
でもそんなとこも好きだよ
「よし、ほら!」
そう言って、両手を広げる陸人。
ぎゅってしろって事かな?
あたしはそっと、陸人の胸に飛び込んだ。
「可愛いなぁ、優花は」
「褒めてもなにも出ないよ?」
「そんなの求めてねーよ。側に居てくれたらそれだけで十分だから」
そう言ってくれたのが嬉しくて、抱きしめる力を強めた。
あたしも、陸人が側に居てくれたらそれだけで十分だよ。
「じゃあ、行こっか!後は家帰ってからのお楽しみって事で!」
そう言ってニヤッとする陸人。
なんか、嫌な感じするんですけどぉ…
ほんと陸人変態なんだから!