「優花がこんな事聞いてくるなんて珍しいな。なんかあった?」
「ううん、なにもないよ。ただ、すぐ拗ねて頑固でわがままで可愛げなんてないのに、なんであたしなのかなって思って…」
「なーんだ、そんな事?」
そ、そんな事って!
あたし結構真剣に悩んでるのに!
「すぐ拗ねるのは、俺がいじめるからだろ?で、頑固でわがままなのは、優花の素直な思いだろ?可愛いじゃん」
そう言われて、納得したのか安心したのか、なぜか涙が出てきた。
「ちょ、優花!?なーくな!ほら、笑えって、可愛い顔が台無しだぞ?」
あたしは泣きながら、陸人に飛びっきりの笑顔を見せた。
「うん、可愛い!優花は笑顔が一番似合うから。まぁ、泣いた顔も可愛いけどさ!」
「もう!」
「はは、ほんと怒った優花も泣いた優花も笑った優花も全部好き。」
ふふ、嬉しいな

