あれから、あたしは拗ねて真奈美とジュースを飲みながらずっと話してた。
陸人と匡毅くんは要さんと話してる
「あ、タバコなくなった…、俺ちょっと買ってくるわ!」
「気を付けてな〜」
「おう!優花も行くか?」
ふんっ、無視してやる!
あたしまだ怒ってるもんっ
「まだ怒ってる?さっきはほんと悪かった。ごめんな」
そんな優しい声で言われたら許しちゃうじゃん…
でも、許してあげないんだから!
「ほら、行っておいでよ優花。そんなずっと拗ねてても損するよ?」
「うん…」
真奈美の言った通りだと思ったあたしは一緒に行く事にした。
外は少し肌寒くて、薄着をしてきてしまったあたしには寒く感じる。
「優花、手繋ご」
「うん」
「ほんとごめんな」
真奈美の前じゃすぐに素直になれるのに、陸人の前じゃ素直になれないあたし。
ダメだなぁ
こんなんじゃ陸人に嫌われちゃうよ…
頑固でわがままなあたしでも嫌わないでね、って気持ちを込めて、陸人の手をぎゅっと握った。

