「とりあえず、俺会社戻るから3人でどっか行ってて。俺後から行くわ」
「あー、2人ともどっか行きたいとこある?」
「あたしはないかなー?優花は?」
「あたしも特に…」
「じゃあ、とりあえず俺ん家行くわ」
え、ま、匡毅くんの家…?
真奈美がいるから大丈夫だよね…?
「了解。じゃ、俺車乗ってくわ」
「いや、まてまて、それ俺の車だから」
「じゃあ送ってけ」
「わかったよ」
あたし達は匡毅くんの車に乗って、陸人の会社に向かった。
車の中で陸人はずっとあたしの手を握ってくれた。
陸人の大きくて男らしい手は本当に落ち着く…
もうこの手はずっと離したくないよ。
あたしも離れないから陸人も離れないでね…?
疲れ果てたあたしは、いつの間にか眠ってしまっていた。