「あの…、俺もう戻っていいですか?」
「あー、いいよ。ついでに優花ちゃんの荷物と真奈美呼んできて」
「はい…」
なんか匡毅くん人使い荒いな…
太田くんが去ってからしばらくして、あたしの荷物を持った真奈美が来た。
「匡毅ーっ」
匡毅くんを見つけるなり、飛びつく真奈美。
しばらく話してなかったから、あたしと真奈美の間には深い溝があるように思える。
寂しく思ったあたしは、陸人の手を握った
「優花、どうした?」
「ううん、なんでもないよ…」
そう強がってみるけど、真奈美との距離に耐えれなかったあたしの目から涙が溢れる
「ちょ、優花!?なんで泣いてんだよ!え、俺なんかしたか!?」
「あ、陸人!あたしの優花泣かしたな!よしよし、優花にはあたしがいるからね」
「真奈美ぃ…」
真奈美と距離があるように感じたのはただのあたしの勘違いだったみたい。
安心したから余計に涙が出てくる。
「優花、もう泣くな。俺がいるだろ?な?」
陸人の言葉にもっと涙が溢れてきた。
陸人も真奈美もあたしのそばにいる。
昨日まではいなかったのに、今はいるんだね…
改めて、陸人と真奈美の大切さを知った。

