「何なんだよお前ら…。なんで俺の邪魔するんだよ!」
「は?邪魔したのはお前だろ?陸人と優花ちゃん引き裂いたのは誰だ?あ?」
匡毅くんの声でびっくりして、あたしの涙はピタッと止まった。
泣く子も黙るってこういう事を言うんだね
「俺はなんもしてねぇ!優花が勝手に別れ告げて俺んとこ来たんだよ!」
「だったらなんで今、優花ちゃんは陸人に抱きしめられて嫌な顔一つしてないんだ?
お前が無理矢理引き裂いたからだろ?なぁ、違うか?」
「うっ…」
太田くんは返す言葉がないのか、とても困った様子だ。
匡毅くんの言う事が正しすぎて言い返せないよね
「お前態度だけかよ?口喧嘩弱いんだなぁ
ほら、早く陸人と優花ちゃんに謝れ。」
「いやだ…」
「あ?謝れ。お前ほんとに潰されてぇのか?」
「いやだ!なんで俺が謝らなきゃいけねぇんだよ!」
「お前わかんねぇ奴だな!陸人は人の家族潰すような奴じゃないんだよ!
お前を謝らせるために言った嘘だってわかんねぇのか?
謝らねぇなら俺がお前ぶっ潰してやるよ!」
やっぱり匡毅くん怖い…
でもいい人なんだよね。
誰よりも人の事を考えてる。
真奈美が好きになる理由もわかるなぁ
「……さい…」
「あ?」
「ごめん…なさい…」
「陸人聞こえた?」
「あぁ、聞こえた。俺優しいからそれで許すけど、優花にもう一回謝れ」
「ごめんね」
「あ、うん…」
ほんとは許せないけど、申し訳なさそうな太田くんを見ると許してあげたくなった。

