大人のあなたと子どものあたし。











「なんで俺の家族が出てくるんだよ」




「俺と優花の仲めちゃくちゃにしたから、お前の家族めちゃくちゃにしてやろうかなぁって思って?」




「でも俺の家族は関係ないだろ!」






そうだよね、関係ないよ!




陸人変になっちゃった…?


こんな事する人じゃないよね?




こんな陸人いやだよ…。






「俺と優花はもう家族みたいなもんなんだよ。だからお前の家族が出てくるんだよ。わかる?」




「わかんねぇよ。」




「あっそう。早く言わねぇと親父の会社ぶっ潰すぞこら」






やめて陸人…


あたしそんな陸人好きじゃないよ!




優しい陸人はどこに行ったの?






「なぁ、早くしろよ」




「陸人!もうやめて!」






あたしは耐えきれず、陸人を止めようとした。






「優花…?」




「あたし、弱い人をいじめる陸人なんか大嫌い!いつもの優しい陸人はどこに行ったの?ねぇ…」




「ごめん…」






思わず泣き出してしまったあたしを、陸人は優しく抱きしめてくれた。




太田くんがいるけど、立場が逆転した今、陸人に迷惑をかけちゃう心配なんかもうどこにもない。