校門の前に着いたあたしは、そこにいた人を見てびっくりした。






「ま、匡毅くん…?」




「やっと来た…。陸人来たぞ」






え、陸人…?




車から陸人が出てきた。


それと同時にあたしの目からは涙が出てくる。






「どうしたの?俺の彼女に何か用?」




「何がお前の彼女だ。優花は俺のだっつーの」




「そうだっけ?で、なに?2人共俺に潰されに来たわけ?」






そうだ、今すぐ陸人と匡毅くんを帰さなきゃ!


また陸人に迷惑かけちゃう…






「あー、やっぱお前そうやって優花脅したわけね。お前の事いろいろ調べさせてもらったわ」




「調べてどうだった?俺のが立場上でしょ?」




「そうだなぁ、お前の親父の会社は俺んとこの子会社だったよ」




「は…?」






太田くんはそれを聞いた瞬間すごい顔をした。




陸人の会社の子会社って事は、陸人のが上って事だよね…?






「お前の行動次第で許してやるけどどうする?」




「好きにしろ」




「あー、いいんだ〜。お前1人のせいで家族めちゃくちゃになっても」






陸人は笑っているのに、目が笑ってない。


こんな陸人初めて見た…