『なぁ、優花?なんて言ったの?聞こえなかった』
「聞こえてたでしょ…?もう疲れたんだ。」
『なにそれ?疲れたってなんだよ!俺とは遊びだったわけ!?』
遊びなわけないでしょ…?
ほんとに大好きだったよ。
今でも大好きなんだよ?
『なぁ、なんか言ってくれよ…っ』
陸人の声が震えてる…
ねぇ、泣いてるの…?
お願いだから泣かないでよ…
『優花…、俺のなにかが悪いの?それなら直すから教えてくれよ…!』
「ちがうよ、他に好きな人が出来たんだ。」
『なんだよそれ!なんでだよ!』
「そう言う事だから。もう切るね。」
そう言って、あたしは電話を切った。
ごめんね、陸人…
ほんとにごめん
電話を切った、あたしの目からは、大粒の涙がいっぱい出てきた。

