昨日はかなり真奈美に、カラオケを付き合わされた。
でも、それで真奈美が落ち着いてくれたから良かったんだけどね
「ま、真奈美?何してるの?」
「アイツ探してんの!」
真奈美は学校に着くと、周りをキョロキョロ見てた。
これ、落ち着いてないよね!?
てかもっと荒れた気がするんだけど!
「真奈美、変な人に見えるよ…?」
「うるさい!黙ってて!」
「は、はい…」
真奈美がピリピリしてて、ちょっと怖いよぉ…
早くいつもの真奈美に戻って!
「あ!」
「なっ、なに!?」
急に大きな声出してどうしたの!?
も、もしかして太田くん見つけちゃった!?
「見つけた!」
やっぱり…!
そう思って隣を見ると、真奈美がいなくなってた。
まだ教室に着いてないのに…
遅刻しなきゃいいんだけど…
そう思いながら、あたしは先に教室に向かう事にした。
「なにこれ…?」
あたしの下駄箱を開けると、一枚の紙が入っていた。
「放課後、体育館裏に来てください…?」
キレイな字でそう書いてあった。
でも、これは女の子の字ではないと思う。
男の人だと思うと、行きたくない。
でも、書いてくれた人の事を思うと、行かなきゃダメだと思うんだ…。
だから、あたしは行くことにした。