大人のあなたと子どものあたし。











そして放課後になった。




今からする事を考えていたら、あっという間に放課後が来ちゃった…




ちょっとだけ手が震えてる。






「大丈夫だよ、優花!」




「うん…」




「じゃ、行こっか」






よし…!


大丈夫、頑張れあたし!




真奈美もいるんだから!


きっと大丈夫。




そう思いながら、真奈美と別れた振りをして一人で帰り道を歩き始めた。


真奈美と電話を繋ぐ事も忘れずに。






『大丈夫だから、普通に歩いててね?』




「うん、わかった…」




『携帯耳に当ててちゃダメだよ?』




「あっ、うん…」




『電話してるってわかって付けるバカはいないと思うから!』






真奈美に言われなかったらそのままだった…




もう、ホントあたしバカだなぁ


これ失敗したらまたこの嫌な気持ち味わなきゃいけなくなるのに…!