それから一週間が経った。
「いつも見る人は3人くらいいたかな〜。でも、誰も優花の方は見てなかった」
「そっか…」
「じゃあ、今日は優花一人で帰ってみて」
え!?
やだよそんなの…!
考えると、またあの時の事が鮮明に蘇ってくる。
「大丈夫、あたしと電話繋いだままいればいいから」
「うん…」
真奈美が言うなら大丈夫なんだと思う。
でも、なんで電話繋いだままにするんだろ?
「あたしが優花のかなり後ろを歩くから。それで付いてくる人がいたら電話で教えて?」
「わかった…!」
付いてきてるのがわかってからだったら、真奈美に電話出来るかわかんない…
だから、電話繋いだままにするんだね!

