あれから一週間が経った。
もうそろそろ誰もつけてこないよね?
これでつけてきてる気がしたら真奈美に相談しよう。
そう思って今日は真奈美を家に誘うのをやめた。
「優花帰ろ〜」
「うん、ちょっとまって!」
あたしは、辺りを見渡し太田くんを探した。
よし、あそこにいる!
あたし達のが先に出るから太田くんじゃなさそうだね!
やっぱり、ああいった事があったから太田くんを疑ってしまう。
でも、あたし達の方が先に出ていくから太田くんの線は消えた。
「優花、今日はいいの?」
「うん!ここ最近毎日だったから真奈美悪いと思って…」
「そんな事ないのに〜」
そんな事を話してると、真奈美が曲がって別れる所まで来た。
「じゃあね〜、気を付けて!」
「はぁい!真奈美もね」
そう言って別れた。
いつもここからだったんだよね…
誰も付いてきません様に…っ!
そう思って歩いていたけど…、やっぱりあたし以外の足音が聞こえた。
それはあたしの歩くスピードと同じ速さ。
試しに止まってみたりするけど、あたしが止まるともう一つの足音も止まる。
ねぇ、誰なの…?
怖いよ…
次第に息苦しくなってきた。
あたしは、この角を曲がったところにコンビニがあるのを思い出して、そこへ向かった。