「優花、何食べたい?」
「ん〜…」
食べたいものかぁ…
食べたいもの…
「うーん…」
「そんな悩むなよ〜
じゃあ、麺か米どっちがいい?」
「麺!」
「じゃあ、パスタ?うどん?ラーメン?」
「パスタ!」
「よし、了解!うまいとこ連れてってやる」
陸人が選択肢与えてくれたからすぐ決めれちゃった!
優柔不断なあたしがこんなに早く決めれるなんて初めてかも…!
でも、陸人は何を食べたかったんだろ…
あたしの意見だけで決めちゃってもいいのかな…?
「どした?」
「えっ?いや…、あのね、あたしの意見だけで決めちゃってよかったのかなって…」
「なーんだ、そんなこと?」
そ、そんなことって!
あたし真剣に悩んでるのに…
「俺は優花が食いたいもんでいいの!だっていつも俺が食いたいもんばっかだろ?」
確かにそうかもしれない
いつも、あたしは陸人に何が食べたいか聞いてた。
そして陸人が食べたいものを作ってた。
「だから、たまには優花が食いたいもんでいいんだよ。わかった?」
「うん…」
「ったく〜、気にしすぎなんだよ!もっと自分の意見言っていいんだぞ?」
「うん、ありがと」
もっと自分の意見言ってもいいんだ…
あたし、自分の意見なんて言っちゃダメだって思ってた。

