「ねぇ智也、もうこの事は忘れようよ」
「それは出来ない…!俺、優花を守れなかったんだぞ!?」
「あれが智也なりの守り方だったんでしょ?あたし理由聞いた時嬉しかったよ?」
「ほんとに?」
「うん、ほんと。」
「よかった…っ」
そう言った智也はあたしに抱きついてきた。
ちょっと…!
陸人も真奈美も匡毅くんもいるのに!!
「ごめんな優花…あと、ありがとう…」
泣きそうな声で言う智也。
智也泣き虫…
「ちょっといいかな智也くん?」
「ん?なに?」
「いい加減優花から離れろ!」
「やだ」
と、智也!!
陸人が本気で怒っちゃうよぉ…
「てめぇ!おらっ」
「うわぁっ」
陸人が智也を背負い投げした。
それを見て、真奈美と匡毅くんは笑ってる
あたしもつられて笑っちゃった
その後、智也は正座をさせられて陸人に怒られていた
あたしが男の人が苦手なのは変わらないかもしれない。
でも、あの別れ方は智也の優しさだったってわかってよかった…