大人のあなたと子どものあたし。











真奈美と匡毅くんが先に、智也がいる部屋へ向かった。




あたしと陸人はまだ玄関にいる。






「優花、一つ聞いていい?」




「なぁに?」




「俺の事好き?」






なんでそんな事聞くの…?




もしかして、あたしが智也のが好きだって思った?


そんなわけないじゃん!




あたしは陸人が






「大好き!」






なんだもんっ!




陸人以外の人なんて好きになれないよ…!






「よかった…」




「あたしが智也を好きだって思った?」






あたしは軽く笑って言ってみた。






「は?んなんけねぇだろ!」






すると、陸人は恥ずかしそうに否定した。




ふふ、可愛い






「おい優花行くぞ」




「はぁい…」






智也に会いたくない…


でも頑張らなきゃ