大人のあなたと子どものあたし。











優花side〜






陸人のマンションに着いた。




ふぅ〜、緊張してきた…






「優花、大丈夫だから」






そう言って背中をさすってくれた真奈美。




真奈美のおかげで落ち着いた。


よし、頑張ろう!






──ガチャ




「ただいま…」




「優花!!」






陸人が急いで駆け寄ってきた。






「おかえり。あぁ…、マジでよかった…。」




「心配かけてごめんなさい」






陸人の抱きしめる力が強い。




あたし、相当心配かけちゃったんだろな…


ごめんね陸人。






「おい陸人、智也は?」




「あ、中で待ってる。ありがとな匡毅」




「今度奢れよ〜」




「当たり前!」




「あたしにもね?」




「なんで真奈美にまで奢んなきゃなんねーのー?」




「あたしいなかったら優花何も喋んなかったよ〜?」






うん、あたしは真奈美がいたから智也の事話せた。


それに、匡毅くんが行動に起こしてくれたからこうして陸人ん家にいるわけだし…




二人が一緒にいなかったらあたしずっと逃げてた。