大人のあなたと子どものあたし。











───プルルルル…






俺の電話が鳴った。




誰だ?


もしかして優花か!?




そう思って画面を見ると、その相手は匡毅からだった。






「匡毅かよ…」






俺は渋々電話に出た。






「はいはーい」




『り、陸人!ともっ、智也居るか!?』




「いるけど…、なんでそんな焦ってんの?」




『今優花ちゃん俺ん家にいる』






優花が匡毅ん家に…?


なんで?






『真奈美も一緒だから』






なんだ、真奈美も一緒か。


それなら安心だ。






『それより聞いたか!?智也と優花ちゃんが付き合ってたって!』




「あぁ、聞いた」






優花話したんだ…


アイツ泣いてねぇかな…?






『そっち落ち着いた?』




「智也が死んだ様に動かねぇけど大丈夫」




『じゃあ、今から行くわ』




「わかった、待ってる。」






優花…、智也と会って大丈夫かな?


優花だけじゃない、智也もだ。




一応言っておこう






「今から優花帰ってくる」




「え、でも、さっきの電話って匡毅からじゃ…」




「今匡毅ん家にいるみたい」




「そうなんだ…」




「ちゃんといざこざなくせよ?」




「わかってる…」






ホントに大丈夫かな…この二人……