大人のあなたと子どものあたし。











しばらくして、匡毅くんが戻ってきた。




泣きやんだ後でよかったぁ…






「あっちも落ち着いたみたいだから、今から陸人ん家行くぞ。」






また智也に会うんだ…






「真奈美まだ髪乾いてないじゃん。乾かしてこい」




「え〜、匡毅やって?」




「ドライヤー持って来い」






あたしがいるのにいちゃいちゃしてるよ、この二人!




早く陸人に会いたいよう…






「ん…っ」






ん!?


声がした方を見てみると、真奈美と匡毅くんが…




ちゅーしてる!!




はうぅ…見てるこっちが恥ずかしい……




あたしはすぐに顔を逸らして、近くにあったクッションに顔を埋めた。




どうしよう、思い出しただけで顔が熱くなる〜!!






「ゆ、優花?」




「はい!いったぁい!」






急に呼ばれたのにビックリして、あたしはテーブルに頭をぶつけてしまった。




痛いよぉ…






「はは、優花ちゃん見てて飽きねぇ」






ま、匡毅くんに笑われた…






「よし、行こうか」






そして、あたし達は陸人の家へ向かった。