カラダを拭く時に一瞬だけおろしてくれたけど、拭き終わってすぐにまたお姫様抱っこされた。




ベッドに降ろされ、あたしの上には陸人がいる






「陸人…?」




「ん?どした?」






“どした?”って言い方が…!


かっこいい……






「顔赤いけど?」




「へっ!?やだ…、ん…っ」




「可愛いなぁ、お前。」






もう、照れちゃう!


今あたし絶対茹でだこ状態だよね!?




てか…、電気明るいよぉ。




そう思ってキョロキョロしていると、






「あ、電気?ちょっと待ってな」






そう言って、枕元の方を陸人がいじると暗くなってきた。




電気全部消したらほんと真っ暗だ!






「これでいい?」




「うん…」






暗くなったのはいいんだけど、オレンジの光が余計に陸人をエロく見せる。




細すぎないたくましい腕


キレイでエロい鎖骨


無駄な脂肪がなくうっすら割れている腹筋




それに、低くかっこいい声…




もう全部大好き。




絶対に離れたくない…


ずっと一緒にいたい…






この時あたしは、自分から離れていくなんて思ってもみなかった──