今日は土曜日。
日曜日も暇だったから陸人ん家に泊まることになった。
そして、今は陸人ん家にいる
「今日さ、夜もしかすると後輩が来るかもしれない」
「そうなの?」
「うん。男だけど大丈夫?」
「大丈夫だよ!」
男の人かぁ…
あんまり来て欲しくないけど、陸人の家だもんね。
あんまり文句は言えないよ…
「そいつ、月曜日から教育なんちゃらってので優花の学校行くみたい」
「教育実習の先生!?」
「あ、たぶんそれだ!」
教育実習の先生かぁ
学校で会うより先に会っちゃうかもしれないんだね!
どんな人か楽しみだなぁ
「よし、優花!アイツ高確率で来るから先やっちゃおっか」
と、ニヤッと笑う陸人。
まだお昼じゃん!
それに明るいし!
「あ、ここ明るいからラブホでも行く?」
「らっ!?バカ!」
「ダメ〜?アイツ来たらやれないじゃん」
ら、ラブホなんて行ったことないし!
あたしには未知の世界。
「よし、行こっか!」
「や、やだぁ…」
「行くぞ〜」
そう言いながら、車の鍵を持って準備万端な陸人。
行くしかないのかなぁ…?
「大丈夫だから!」
「やだ…」
「ったく。ほら、行くぞ〜」
そう言って、あたしを抱っこした。
「おろしてよぉ…」
「やだ〜」
どう足掻いてもおろしてくれず、強制連行されたあたしだった。

