──キーンコーン、カーンコーン
「みんなおはよぉ…。席に…着いてるな、よし!」
眠そうにあくびをしながら入ってきた先生。
いつも眠そうにしてるよね、この人…
「先生!転校生ってどこのクラス!?」
と、先生が入ってきてすぐに聞いている美穂ちゃん
「転校生?お前もう知ってんのか〜!さすがだなぁ」
「早く教えてよ、先生!」
「ん〜、このクラスだよ」
その瞬間、ざわつくみんな。
「はい、お前ら静かに!じゃあ、紹介する。おーい、入って来ていいぞ〜」
ドキドキする〜
どんな人かな…?
「転校生の太田涼くんだ」
「太田涼です!みんなよろしくねっ」
入ってきたのは、笑顔が可愛い男の人。
「きゃー!可愛いー!」
「弟にしたい!」
ほとんどの女の子がテンション上がってる。
とくに、美穂ちゃん。
「はいはい、女子共静かにしろよー」
そう、先生が言うとすぐに静かになる女の子達。
「じゃあ、太田の席は…」
ちょ、ちょっと待って!
空いてる席ってあたしの隣しかないよ!?
って事は、あたしの隣…だよね…
「鳴神の隣だな!あのあたふたしてる奴の隣!」
やっぱり…
てか!あたふたって!
恥ずかしいよぉ…っ
みんな笑ってるし…
「よろしくね、鳴神さん」
「はひ…っ」
噛んじゃったぁ…
もうやだ!
「鳴神さん可愛いね」
ご、ごめんなさい…無視します…

