大人のあなたと子どものあたし。











浅井くんに邪魔された!


真奈美とのハグの時間がぁ…




返せ!浅井くんのバカ!






「そんな怒った顔しないの〜!可愛い顔が台無しだよ?」




「だって……」




「ほら、今日遊んであげるから」




「ほんと!?」






やったぁ!真奈美と遊べる〜っ


どうしよう、顔がにやけちゃーう!






「ニヤニヤしてないで、教室行くよ」




「はぁい」






ニヤニヤしないでって言われても無理だよーっ


だって、嬉しいんだもん!




でも、普通にしてなきゃ!


変な人に思われちゃうと困るもんね




頑張って普通の顔に戻し、教室に着いた。




わぁ、みんなテンション高いなぁ


そりゃそうか、久しぶりだもんね!






「あ、真奈美と優花おはよう!ねぇ、聞いた?転校生来るみたいだよ!」




「そうなの?」






教室に入るなり、話しかけてきたのは、噂とイケメンが大好きな美穂ちゃん。




転校生かぁ


どんな子なんだろ!




女の子かなぁ?それとも男の人?






「あと来週は、教育実習の先生も来るんだって!それもイケメンらしいの!」




「よく知ってるね、そんな事…」






と、真奈美が呆れ気味に言った。






「当たり前じゃん!美穂の情報網なめないでよね?」




「はいはい、わかったから」






真奈美は面倒臭そうに、美穂ちゃんの頭をポンポンとして席へ向かった。




すると、美穂ちゃんの顔が赤くなっていた。






「もう!頭ポンポンされるの苦手なんだからしないでよっ」




「え?聞こえなかった〜。もっとして欲し言って?」




「ち、ちがうー!真奈美のバカ!」






真奈美、意地悪だね〜…


美穂ちゃんが涙目になっちゃってるよ