大人のあなたと子どものあたし。











もう、なんなのよ!


せっかく髪乾かしてあげようと思ったのに…




元はあたしが悪かったかもしれないけど、あっちいけまで言わなくてもいいじゃん…




あぁ、なんかわかんないけど、涙出てきちゃった。






「陸人のバカぁ…」






もう、ほんと陸人なんか知らない…


だっきらい…




あたしは、泣き声が陸人に聞こえないようにドライヤーで髪を乾かした。






「うぅぅ…」






あたしの声は、ドライヤーの音に掻き消される。




でも、泣き終わる前に髪は完全に乾いてしまった。


仕方なく、ドライヤーを止める。


ドライヤーは止まっても、あたしの涙は止まらない。




陸人に気付かれないように声を押し殺して泣いた




でも、陸人に聞こえちゃったのかな?


そっと、扉が開く音がした。




急いで涙を拭いて、寝たふりをするあたし。






「優花…?泣いてたの…?」






陸人は、そっとあたしの髪を撫でた。




優しくしないでよ…また涙がでちゃう…






「ごめんな、俺ちょっとキツくしすぎた。」




「陸人のバカ…」




「悪かった…」




「陸人なんかだっきらい…」




「ごめんな。でも、俺は優花の事大好きだから」






その一言であたしの涙腺が壊れた。