「ほら、買ってきてやったぞ。」
「お、ありがと〜。でも俺も一緒に行けばよかった」
「なんで?」
「逆ナンされた」
お前もか!
「俺もされたっつーの」
「てことはどっちにしろ、される運命だったのか。」
「そーいうことだな」
てか、あいつら遅くねぇか?
まだ並んでんの?
そう思って列を見てみても二人はいなかった。
俺も行った方が良かったかなぁ…
「匡毅ー!」
「あ、真奈美達帰ってきた」
「お前ら遅かったけど、どうした?」
「優花のせいでナンパされた〜…。しかも二回も。」
お前らもナンパされたのかよ…
俺らされすぎじゃね?
こりゃ、ずっと一緒にいるべきだな。
「優花?大丈夫?」
「あ、うんっ」
男に絡まれたからなのか優花の元気がなさ気だ。
よし、ちゃんと一緒にいよう。
「陸人…」
「どした?」
「喉乾いたぁ…」
「買いに行くか」
「うん!」
くそ、また戻んなきゃダメじゃねーかよ。
匡毅にはちょっとお預けすればよかったな
でも、優花のためなら何回でも行くけど?
ははっ、俺まじ優花大好きだな!

