大人のあなたと子どものあたし。











「ねぇ、陸人!あれ乗りたい!」






と、優花が指を指したのはウォータースライダーだった。




そっか、ジェットコースター好きだもんなぁ






「よし!行くか!」




「待って、あたしも乗りたい!ね、匡毅行こ!」




「絶対嫌だ。」




「なんでよ〜…」






匡毅はジェットコースターとか苦手なんだっけ。


可哀想だな、真奈美。






「一回でいいから行こーよ、ね?」




「一回だけだぞ?」




「やったぁ」






そういうことで、四人でウォータースライダーの列に並ぶことになった。




結構なげぇぞ…これ…






「人並びすぎ、ジェットコースター嫌い、俺にメリットなんもねぇじゃん」




「ある!あたしが喜ぶもん」




「なら並ぶ。」






なんか、匡毅って真奈美にゾッコンって感じだな




まぁ俺もだけど〜






「優花〜、チューしよ〜」




「やだ」




「なんでよ〜。今日してねーじゃん」




「やだ」




「いいよ、勝手にするから〜」






忘れた頃にしてやる!




しばらくして、俺らの番になった。




匡毅チョーびびってる!


見てて飽きねーわ






「俺後がいい。陸人と優花ちゃんお先にどーぞー」




「やったぁ!」




「頑張れ、匡毅」




「うっせーよ」






その顔いいねぇ


匡毅の弱点ってこれくらいしかないんじゃないかな?