大人のあなたと子どものあたし。











「あー、まだこれからなのに疲れた…」




「え?疲れた?帰る?」




「帰るわけないじゃん!バカ!」




「バカは余分だ。」






なんとか集合時間の10分前には来れた。


集合場所は匡毅くんのマンションの前で、一番プールから近いんだって。






「お、お前ら今日は早いじゃん」




「あったりめぇだ!だからジュース奢れよ!」




「誰が奢るかアホ。一番金持ちはテメーだっつーの」




「ぼ、僕…お金持ってないの…」




「何そのキャラ…マジ引く…キモイ…」






うん、すっごくキモイ…。






「ちょ、優花まで引くなよ!」




「ご、ごめん…」




「だから謝んなよ…否定しろよ…俺マジ泣くぞ…」






陸人の泣く姿!見たいかも…




だから、






「泣け!」






って言ってやったのに…






「誰が泣くかよ!」




「ちぇ〜」




「テメェ泣かすぞ!チビ!」






あたしが泣かされそうになったのでした…。




てか!






「チビってなによ!」




「そのままの意味だチビ!」




「あたしちっちゃくない!」




「はいはい、お前らケンカするなら他行け」




「うるせぇぞ匡毅。俺と優花の戦いに口出すんじゃねえ」




「お前殴んぞオラ。」






ひぃぃい…匡毅くん怖い…






「殴ってみろやカス匡毅!」






それに反論する陸人も怖い…