「え、ちょ、なんで泣いてんの!?」
気付けばあたしは泣いていた。
怖いよ、陸人…
好きな人でも急にはダメみたい…
「優花?どうした?」
「怖いよ…陸人…」
「え?どした?怖い夢でも見た?」
「ふふ、寝てないのに夢なんか見るわけないじゃん…」
「あ、笑った〜!ごめんな?俺が急に押し倒すからだよな、泣いたのって」
わかってるじゃん…陸人のバカ。
「ほんとにごめんな」
そう言って抱きしめてくれた陸人。
これ…落ち着くんだよね…
落ち着きすぎて寝てっちゃいそうになる。
「好きだよ、優花。」
「へっ?きゅ、急に…どうしたの?」
「お前は俺の事キライ?」
「そんな事ない!好き、大好きだよ…っ」
「その照れた顔可愛すぎるから。食っちゃうよ?」
「だ、だめっ」
変態だけど、その声も、大きな手も、全部大好きだよ。

