大人のあなたと子どものあたし。











「お前泣かすぞ、コラ」




「ひぃぃ…ご、ごめんなさい…!」




「うそ、泣かさねぇよ。
これ以上優花泣かしたら、真奈美に、あたしの優花泣かすなって怒られるから…
それに、匡毅にも怒られるわ。」






匡毅くんまで怒ってくれるんだ。


やっぱり匡毅くんいい人だね






「話逸れたな。
まぁ、優花が言った通り、また会えって言われたから会った訳よ。だったらまた会えって言われてさ…
さすがに優花にも悪いから断ったら、優花に危害を加えてしまった。」




「うん…陸人がしたかった事はわかった。
でもさ、あの女誰?」




「あ、それは、客だった奴」






客?え?何それ?


お店のお客さん?






「俺、去年までホストしてたの」




「ホスト?え?あの夜のお仕事の?」




「そう」






はぁぁぁあ!?




陸人の新事実が発覚した…


ホストしてただなんて…




うっそだ〜




ありえない!陸人がホストだったなんて!


まぁ、見た目はちょっとチャラめかもしれないけど…




でも、なんで言ってくれなかったの!?




あたしは、驚きよりも、言ってくれなかった事のショックさの方が大きかった。