「おつかれ、優花。」
「ありがと」
さっきまで、あたしは警察と話をしていた。
男の人じゃなくて、女の人だったから変な緊張はしなかった
外に出ると、陸人が車に乗って待ってくれてた
真奈美と匡毅くんは先に帰ったみたい。
どうやら、あたしと陸人、2人の時間を作ってくれたみたいで…
「今から俺ん家…来てくれる?」
「うん」
なんだろ…?
別れ話?
いや、好きって言ってくれたもん!
そんなはずないよね!
だめだ、あたし。
別れ話とか、そんなことばっか考えてちゃ、ほんとにそうなっちゃうかもしれないよ!
もうネガティブな事、やめよ。
「そういや、親に言うのか?あの事。」
「言わない。言ったらママが陸人殴りに来るかもしれないから」
「なにそれ、こわ!優花のママには会いたくねぇなー
でも、いつか…あ、いや、なんでもねぇ」
「いつか…なに?」
「なんでもねぇって」
「気になる!」
「はぁ…聞かねえ奴だな…
俺が言いたかったのは、いつかはお前の親に挨拶しに行く日があるんだろうなって」
え…?
それってどういう事?
陸人があたしの親に挨拶…?
意味わかんない。