大人のあなたと子どものあたし。











「お前がそいつを殺して誰が喜ぶ?
ちょっとは優花ちゃんの事も考えろ!」




「悪かった…
おいこら、立て。外に警察がいる」






え?警察いるの…?


これ…大事になっちゃった…?






「匡毅、この男連れてってくれ」




「あぁ、わかった」




「優花、大丈夫か?」




「え、あ、うん…」




「うそつけ。まぁいいや、帰るぞ。」




「うん…」






──ガシャッ




あ……


足、まだ繋がったままだった。






「なんだこれ?」




「あ、あの…これ外さなきゃ動けない…」




「あ〜…、お前はずっとここに居ろって事だろ。
って事で、じゃーなー」






え…!?嘘でしょ!?




や、やだよ!


せっかく帰れると思ったのに!






「陸人!!」




「嘘だよ。こんな可愛い奴誰がおいてくかっつーの」






か、可愛いだなんて…




そう、にやけていると、






「やっぱさっきのなし。にやけんな、きもいから」




「き、きもい!?うるさい!陸人のばか!
さっさと外せ!蹴り倒してやる!」




「はいはい。あ〜、うるせーやつ〜」






むかっ


最後の一言が余計だっての!