朝早くから泣いたから本当は学校を休みたかった。
けど、先生から休み過ぎだと注意を受けたから頑張って行くことにした。
「優花ほんと大丈夫?」
「大丈夫だよ…っ」
「ならいいんだけどさ…」
──────
陸人の事を考えて泣きそうになったりしたけど、ちゃんと学校には最後までいた。
「優花、帰ろっか!」
「うん!」
「よーし、優花ん家へレッツゴー!」
「え!?あたしの家!?」
「陸人の事もあるからさ〜
電話した方がいいでしょ?ね?」
「まぁ…うん…」
と、あたしの家へ向かおうとした時──…
「あなた、陸人のカノジョ…よね?」
「…え?あ、はい?」
なんだろう、この人…
あ…!
陸人と一緒にいた女の人だ。
あたし答えちゃまずかった…かな…?
「あんた達〜、この子、好きにしていいよ」
「まじ?こんな可愛い子とか最高〜」
そう言われ、あたしは知らない男達に掴まれた。
「ちょ、ちょっと!なにすんの!やめっ…」
「はい、ちょっと黙ろうね〜」
そう言い、あたしの口にハンカチを当てる男達。
な…なに!?
助けて…!真奈美!
だんだん、意識が遠のいていく。
必死に真奈美を探してやっと見つけた…けど、真奈美は誰かと電話をしているようだった。
その途端、あたしの意識は途絶えた。