優花side〜






「うるさーいっ」






──ビクッ…




な、なに…?


あたし…うるさくした覚えないのに…




そう思って声の主がいる隣を見てみた。






「寝てるじゃん…」






隣にいるのは真奈美だ。


昨日、一緒に泣いてくれて、その後疲れて真奈美は寝ていった




さっきのは寝言だったのかな?




はぁ…


さっきの真奈美の寝言で目が覚めちゃった。




まだ時計の針は5時半を指している


あたりは夕方くらいの明るさだ。




あたしはそっとまだ真奈美が寝ている布団から出て、リビングへ向かった。




ふと、机に置いてある灰皿に目が行った。


その灰皿には陸人が吸ったタバコの吸殻がある。






「陸人…うぅ……」






陸人を思い出してまた涙が出てきた…






「優花…?」




「ま、真奈美…」




「また泣いてるの?大丈夫?」




「大丈夫だよ…?」




「嘘つかないで…優花がそんな風だったらあたしまで…だから…ね?」






ごめんね…真奈美……