1回会ったら、また会えと言われた。
でも、さすがに優花にバレる可能性が高くなるし俺は断りたかった。
でも…優花がどうなってもいいのかと脅されて、断る事ができなかった。
情けないよな…男なのに…
彼女の1つも守れないなんて。
「お前のせいで別れたらどうすんだよ。」
「え?別れちゃえば?」
「お前ふざけてんのか!?」
「ふざけてないよ。てか、リク変わったね」
「俺は変わってねぇ。あの時の俺はリクなんだよ」
「へぇ、じゃあ、今は陸人なんだ?」
「…お前なんで俺の名前知ってんの?」
客に本名を教えたことがない。
なのになんでだ?
「あら、さっきの子が言ってたじゃない」
「聞いてたのかよ」
「ええ、もちろん。別れさすようにギリギリ映るとこにも行ったしね」
「は?」
「ダメだったかしら?リクとあの子を別れさせたくてね」
こいつ、まじでふざけてる
俺と優花の仲を壊して何がしたい
「私、リクが好きなの。ホストと客の関係が嫌だった。」
「知るかよ、そんなもん」
「ねぇ、リク…あたしとヤってくれたら諦める。」
ヤったら諦めてくれんの?
でも俺は一年で…いや、優花と出会って変わったんだ。
不特定多数の女とはもうヤラねぇ
だから、諦めさせるのもヤラずに諦めさせる。

