いろんな所を回って清水寺に来た、あたし達。
もういつの間にか17時前で早く帰らないといけない時間。
だって、来るのに4時間くらいかかってたんだよ?
今から帰っても21時とかだよね…
「ん!これ美味しい!優花、食べてみて」
「ほんとだ!あたし、これ買おーっと」
あたし達が食べたのは生八つ橋
色んな種類があって全部試食した
陸人に食べ過ぎだって怒られたけど、美味しいんだもん!
ずっと食べてたいくらい
「あ、お前金ちゃんとある?足らなかったら俺出すよ」
「いいよ、いいよ!」
「遠慮すんなって
ほら、真奈美見てみ?匡毅に買わせてんぞ?」
そう言われて隣を見てみると、すごい量を匡毅くんに買わせてる真奈美がいた。
真奈美は遠慮というものを知らないの?
いくら彼氏だからってちょっとやりすぎじゃ…
でも、匡毅くんを見ると笑顔で真奈美のものを買っていた。
お、恐ろしい…このカップル…
じゃ、じゃあ、あたしもちょっとくらいなら…いいよね…?
「あ、なんなら全部俺が買ってやってもいいけど?」
「そ、それはだめ!」
「じゃあ、お前が今持ってる半分になったら言え
買ってやるから!」
「うん、ありがと!」
すごい嬉しそうな陸人。
可愛すぎるよ
こんな陸人、あたしだけにしか見せないでね…?

