僕は余りにも  君を愛しすぎた

「莉里、莉里!」

「は、はい!」

「時間だ。」

「えっ?」5時だった。

私は先生の真向かいに座っていた。

PCの画面が普通よりも大きいので顔が隠れて先生が見えなかった。

「あ、あの、No.56がまだ途中です。」

「いいよ、そのままで。」

「で、でも区切りのいいところまでやっておきたいんです。」

「君がそう思うなら続けて。」

「はい。」

パシャパシャとキーボードを打った。

ふぅー危ない。

今日の私は変だわ。

いつもの私じゃない。

さっき見つめられた時の先生の目が忘れられなくて私どうかしちゃった。

もう一度あの目で見つめられたらと思うとキーボードを打つ手が震えちゃう。

考えていたら余計ドキドキして手がおろそかになったので

両手を胸に当てて息を吸った。

すぅーはぁー、目を閉じてもう一度。

すぅーはぁー、ちょっとは落ち着けたかしら?

と、そう思いながら目を開けた。