僕は余りにも  君を愛しすぎた

翌日バイト中

私は純くんの言葉を思い出した。

桜井先生が処女キラーで有名ってそんなことは聞いたことがなかった。

変に意識しちゃって先生に変に思われちゃうわ。

「莉里、次のデータは?」

「は、はい、これです。」

「何、どうかした?」

「い、いえ何でもありません。」

「今日の君は変だぞ。何か考え事?」

「いいえ。」

「体調が悪いなら休んでも構わないが。」

「大丈夫です。先生、続けてください。やります。」

「それならいいが。」

私は先生の鋭い視線に初めて何かを感じた。

何か心の奥にあるものが震えた。

先生の目をまともに見ていられないほど胸がドキドキした。

どうしてドキドキしちゃうの。

どうしよう。

先生がPCに向き直ったのでホッとした。

純くんのバカァ、もぅこんなんでこの先どうするのよ。

頭の中が滅茶苦茶だった。