僕は余りにも  君を愛しすぎた

「もう一度四季を肌に感じたいんだ。それには帰るしかない。ここにいたら忘れてしまう。」

「日本の四季ね?」

「わかってくれた?」

「私も一緒に帰れたらいいのに。なんて、言ってみただけよ。」

「つらいのは君だけではないと気づいてくれればそれ以上はないよ。いつも君のことを想っている。心から。」

私は先生にエンゲージリングを選んでもらって舞い上がっていた。

ところが先生はそのまま空港へ行き、日本へ帰国してしまった。

まさか見送る空港で指輪をはめてくれるとは思いもよらなかったので

私は感激してひと目も気にせず彼に抱きついてしまった。

「会いに行くから待っていて。」

「待っている。来る前にメールを入れるように。いいね、莉里。」

「うん。気をつけてね。行ってらっしゃい。」