僕は余りにも  君を愛しすぎた

現地への4泊6日の旅が始まった。

会社へは夏期休暇と有給休暇を併せて使った。

桜井先生の友人は観月章と名乗った。

8月はトップシーズンでホテルはどこも満室だったため

私達にはコンドミニアムが用意されていた。

パンフレットを見る限りでは広いマンション風で居心地がよさそうだった。

ジャンボジェット機の贅沢なビジネスクラスで私は爆睡した。

「莉里、シートベルトのサインだ。」

隣席の先生は私がずっと眠りっぱなしなのを見て苦笑していた。

「全く、これだけ眠れれば時差ボケもないな。」

熟睡中の私にシートベルトを締めてくれた。

「莉里、着いたぞ。起きろ。」

「ぅう~ん。」窓の外が滑走路だったので私はパッチリと目が覚めた。

空港では観月さんが出迎えてくれた。

コンドミニアムへも彼が案内してくれた。

私はバッグを部屋に置き、下の通り沿いにあるコンビニへ飲み物を買いに行った。