僕は余りにも  君を愛しすぎた

純くんからメールがきていた。

「また食べに行こう。何が食べたい?」

「お好み焼きがいいな。」

「OK!」彼と駅で待ち合わせた。

「莉里、桜井のバイトまだ続けてんの?」

「うん。」

「莉里だけ?」

「うん。」

「へぇ、処女じゃないから手をつけないってことだな。」

「純くん、そんな風に言わないで。」

「おまえは桜井のことを何も知らないから教えているんだろ、知りたくないのか?あいつがどういう男なのか。」

「知りたくないわ。」

「俺の心配が無駄だってことだな。」

「ごめんね、純くん。でも心配ないから、大丈夫よ。」

「何かあったら俺に言えよ。」

「うん、ありがとう。」

何かって?

何?

私は純くんと食べたお好み焼きの味を全く覚えていなかった。